そういうふうにできている

 

 

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結婚して4年が経って、妊娠を希望してから3年が経って、その月日は確かに楽しく幸せな時間がほとんどだったけれど、心の奥底で拭えないほどの薄暗い気持ちがずっとあり続けていた。

それでも、3年も経つと「まあ夫婦2人だけの人生もそれはそれで幸せだよなあ」と少しずつではあったけれどポジティブに捉えられるようになってきていた。

そうなってきた、矢先に子供を授かった。とても不思議だった。気持ちも、妊娠する前は「こんなにも子供を授かることを望んでいるのだから、妊娠が発覚したときは喜びと感動で絶対に泣いてしまうだろうなァ」なんて思っていたけれど、実際には驚きの方が大きく暫く1人で部屋中をウロウロしたし、もちろん嬉しいのは当たり前なんだけど、同じくらい不安な気持ちになったり、想像とは違うとても不思議な気持ちになった。それでも、「一生2人で過ごすのもいいな」と思えた相手の子供を授かれたことが何よりも嬉しくて、まだ数ミリしかない胎嚢を見たときにはもう既に愛おしい存在であると確信した。

 

「夫や両親にはサプライズで伝えたい!」なんて思っていたのに、実際には1人で抱え込むには大きすぎる幸せで、仕事から帰ってきた夫にすぐに伝えた。喜んでもらえると分かっていながらも、なぜか不安になったりした。結果はもちろん、「楽しみだね」と喜んで貰えたけど。

 

丁度最近、安定期に入って少しだけ、ほんの少しだけ安心して生活をしている。

「子供を授かること」に3年以上もかかって、それはとても大きな壁だったけど、子供も授かってからも、胎嚢の確認、心拍の確認、成長の過程、切迫流産、切迫早産、流産、難産、、などなど子供が産まれるまでにたくさんの壁があって、産まれたあともスクスクと成長すること、大人になれることが当たり前ではない。こんなことを私はちゃんと知らなかった。1人1人が本当に紛れもなく奇跡だ。泣けてくるほどに。

 

そんなことを思いながら妊娠初期を過ごしていた。お腹の中にいる我が子が尊くて仕方ない。尊さが大きければ大きいほど不安も同じだけ大きくなる。それでも、我が子が頑張ってこの世界に出てくるのをドンと構えて待っていたい。

 

 

「自分で描いた絵本を我が子に読み聞かせる」という夢(他人がいて成立する夢はどうかと思うが)があったので、最近は絵本を描いている。伝えたいことを好きな絵で伝えられたらいいなァと思う。どんな色が好きかな、どんな動物が好きかな、どんな人を好きになるかななんて想像しながら我が子を思い絵本を描いている時間が最高に幸せだ!こんな気持ちにさせてくれて本当にありがとうと思う。はやく会いたいな。

 

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